会社の未来を一身に背負い、日々奮闘されている中小零細企業の社長へ。
- 「社員がもっと自発的に動いてくれたら…」
- 「何度言っても、同じミスを繰り返す…」
- 「なぜ、うちの社員は育たないんだ…?」
頭を抱え、そんな風に感じたことは一度や二度ではないはずです。そして、その解決策として「よし、社員に研修を受けさせよう!」とお考えになったこともあるかもしれません。
その行動力、素晴らしいです。しかし、高価な研修を申し込むその前に、たった一つ、考えてみていただきたいことがあります。
もしかすると、その悩み、原因は”社員”ではないかもしれません。
「犯人探し」をしていませんか?
「デキが悪いのは誰だ?」――私たちは問題が起きると、ついその原因を特定の誰かに求めてしまいがちです。しかし、組織における問題は、ほとんどの場合、個人の能力だけで起きるわけではありません。
もし社長が「うちの社員はデキが悪い」と感じているなら、それは危険なサインです。その言葉は、問題を社員個人の責任(他責)にして、思考を停止させてしまう可能性があります。
一度、視点を変えてみませんか?
育つ「種」より、育てる「土壌」を。
ここに、一つのシンプルな真実があります。
それは、「どんなに良い種も、痩せた土壌では育たない」ということです。
これを会社に置き換えてみましょう。
- 種 = 社員(の持つ可能性)
- 水や肥料 = スキル研修や教育
- 土壌 = 社長のマネジメント、会社の文化・環境
どんなにポテンシャルのある社員(良い種)を採用し、良質な研修(水や肥料)を受けさせても、彼らが根を張るべき「土壌」がガチガチに固く、栄養もなければ、芽を出すことすらできません。
あなたの会社の”土壌”は、社員という種がすくすくと育つ環境になっていますか?
例えば、こんな「痩せた土壌」に心当たりはありませんか?
- 指示が曖昧で、社員は何をすべきか迷ってしまう。
- 失敗を過度に恐れる空気があり、誰も新しい挑戦をしない。
- 良い仕事をしても認められず、悪い点ばかり指摘される。
- 社長や上司が忙しそうで、気軽に相談できる雰囲気ではない。
- 社長自身が答えをすべて与えてしまい、社員が考える機会を奪っている。
もし一つでも当てはまるなら、先に手を入れるべきは社員研修ではなく、この「土壌」の改良、すなわち社長自身のマネジメントの見直しです。
最大のレバレッジは、「社長自身」が変わること
「自分が変わるのか…」と思われたかもしれません。しかし、これこそが最も効果的で、即効性のある一手なのです。
考えてみてください。社員一人が研修で変わるインパクトと、社長一人が変わるインパクト、どちらが大きいでしょうか?
- 社長が変われば、会社の空気が変わります。
- 社長の言葉が変われば、幹部の意識が変わります。
- 幹部の意識が変われば、全社員の行動が変わります。
社長というたった一つの存在が、組織全体を動かす最大の「レバレッジポイント」なのです。
「なぜダメなんだ?」から「どうすれば輝けるか?」へ
社長がマネジメントを学び、自身のあり方を見直すと、社員を見る視点が劇的に変わります。
【Before】
- 「なぜ、うちの社員は言われたことしかやらないんだ?(他責)」
【After】
- 「どうすれば、彼らはもっと自発的に動きたくなるだろう?(課題認識)」
- 「私が彼らの主体性を奪うような言動をしていないだろうか?(自責)」
この問いの質の転換こそが、成長する組織と停滞する組織を分ける決定的な違いです。社員は「管理されるコスト」ではなく、共に未来を創る「パートナーであり資産」に変わります。
さあ、何から始めますか?
社員の「デキ」を嘆く日々は、今日で終わりにしませんか。彼らの可能性を殺しているのも、開花させるのも、社長であるあなた次第です。
「よし、やってみよう」と思われた社長へ。最初の一歩は、決して難しいことではありません。
- まずは一冊、コーチングやフィードバックに関する本を読んでみる。
- 勇気を出して、信頼できる社員に「私のやり方で、やりにくいと感じることはない?」と聞いてみる。
- 同じ悩みを持つ経営者向けの勉強会やセミナーに一度参加してみる。
その小さな一歩が、痩せた土壌に鋤を入れ、栄養を与える最初の一滴となります。
社長が耕した豊かな土壌の上で、社員たちが自らの力でたくましく芽吹き、やがては会社という森を支える大樹へと育っていく。そんな未来を、ご自身の力で創り上げていきませんか?
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プラネット行政書士事務所
代表 中小企業診断士・行政書士・認定経営革新等支援機関
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1971年山口県下松市生まれ、千葉県市川市在住。25年間、IT業界の東証プライム上場企業を中心に法人営業や企画部門に従事し、大手製造業向けにIoTやDXの導入を推進。2022年3月に日鉄ソリューションズ株式会社を退社後、プラネット行政書士事務所を開業。中小企業のお客様へビジネス経験を活かした実現可能性の高い事業計画の策定や採用定着を支援。
(公財)千葉県産業振興センターで補助金受付業務(嘱託)や補助金事務局の審査経験がある補助金専門家として活動中。
