「AIが話題になっているが、うちの会員・社員に何をどう学ばせればいいのか分からない」——そんな商工会議所・商工会・組合・企業のご担当者様向けに、実際にご提供できるセミナー・研修の企画例をご紹介します。受講される方のレベルに合わせた2つの企画をご用意しています。いずれも「聞いて終わり」ではなく、自分の業務で翌日から使える状態で持ち帰っていただく実践型です。
よくあるAIセミナーとの違い
AIセミナーは、すでに数多く開催されています。だからこそ本セミナーは、受講した方からよく聞く4つの「がっかり」に、内容ではなく設計そのもので応えることを大切にしています。
レベル別・2つの企画例
| 【初級】AI業務活用ベーシック研修 | 【中級】AI業務組み込み実践研修 | |
|---|---|---|
| 対象とする事業者 | 小規模事業者・中小企業(業種限定なし、または指定の業種に特化した内容のどちらにも対応可能) | 小規模事業者・中小企業(業種限定なし、または指定の業種に特化した内容のどちらにも対応可能) |
| こんな方に | AIをほとんど使ったことがない方、一度触ってみたが止まってしまった方 | 個人ではAIを使っているが、「たまに質問する」止まりで業務の仕組みにできていない方 |
| 時間・形式 | 90分・ハンズオン(実習)形式 | 120分・ハンズオン形式(90分×2回の分割開催も可) |
| 持ち帰るもの | 自分の業務で作った実物の下書き4本+すぐ使えるプロンプト集(依頼の型と基本・応用プロンプト100個) | 自社の定型業務1つを組み込んだ「自社専用AIアシスタント(Gem)」+ブラウザからワンクリック実行できるスキル+社内共有用の手順書 |
| 受講後の状態 | 翌日から自分の業務の「書く仕事」をAIに下書きさせられる | 毎週発生する定型業務1つが、GemとChromeのスキルから誰でも同水準で呼び出せる仕組みになる |
※使用するAIは、Googleアカウントがあれば無料で使い始められる「Gemini」を基本とします(受講のための有料契約は不要です)。
AI業務活用ベーシック研修
〜「書く仕事」をAIに任せる最初の一歩〜
90分/ハンズオン形式/定員15名程度/Googleアカウントでログイン済みのノートPC(またはスマホ)を持参
想定する受講者
- 経営者から事務担当まで、「書く仕事」のある方
- パソコンやスマホは日常業務で使っているが、AIはほぼ未経験。または一度試したものの「何に使えばいいか分からず」止まってしまった方
受講者が抱えている課題
- お客様への案内文、お知らせ、SNS投稿、チラシの文面、求人票など「書く仕事」が常に後回しになっている。外注する予算も時間もない
- 人手不足で、販促や情報発信までとても手が回らない
- AIに興味はあるが、「間違ったことを言うのでは」「情報が漏れるのでは」という不安があり、最初の一歩が出ない
当日の流れ(90分でこの課題をどう解決するか)
- AIにできること・できないこと(5分):間違った回答への対処と、入力してはいけない情報(顧客情報など)を最初に押さえます。詳しい注意点は持ち帰り資料にも収録します。
- 全員がその場でGeminiを使える状態に(5分):ログイン済みの端末をご持参いただくことを受講条件とし、開始前15分を「ログインできない方の個別サポートタイム」として設けるため、本編はすぐに始められます。
- 講師の実演と「依頼の型」の解説(15分):講師が実務文2本をその場でAIと作って見せ、良い下書きが出る依頼の型(誰として・何のために・条件・例文)を解説。あわせて基本プロンプト10個を一覧でご紹介し、次の演習で取り組みたいものを各自で選んでいただきます。自分の関心の高い仕事から始めるのが、身につく一番の近道だからです。
- 自社の実務文を4本作る演習(60分):「10分の個人ワーク+5分の質問タイム」を1セットに、選んだ題材から順に4本作ります。案内文・SNS投稿・求人票・商品説明などを、架空の題材ではなくご自身の商売の実物で。進みが早ければ5本目に挑戦します。
- 持ち帰りプロンプト集のご紹介(5分):当日使った依頼の型に加え、基本・応用プロンプト100個を収録した、そのまま使えるプロンプト集をお持ち帰りいただきます。
受講後の変化と、事業成果への道筋
- これまで30〜60分かかっていた(あるいは後回しにしていた)文書作成が、「AIの下書き5分+自分の手直し数分」でできるようになります
- 浮いた時間で、後回しになっていた発信(SNS・お知らせ・求人)の頻度を上げられるようになります。発信の頻度は、来店・問い合わせ・応募の入口です
できること
- 「書く仕事」の下書きをAIに任せ、文書作成を「下書き数分+手直し数分」に短縮できるようになります
できないこと
- 売上や応募数が直接増えることをお約束するものではありません。増やすための「発信の時間と頻度」を作る研修です
- 業務の仕組みへの本格的な組み込みや、社内ルールの整備までは扱いません(中級編・個別支援の領域です)
AI業務組み込み実践研修
〜「たまに使う」から「業務の型」へ〜
120分/ハンズオン形式/定員10名程度/Googleアカウントでログイン済みのノートPC(Chrome)を持参(90分×2回の分割開催も可)
想定する受講者
- ChatGPTやGeminiを個人的には使っている経営者、管理職、実務担当の方
- ただし使い方は「思いついたときに質問する」止まりで、業務の流れには組み込めていない。社内で使っているのも自分だけ、という方
受講者が抱えている課題
- 毎回ゼロから指示を打っているため、出来がその日の指示次第でばらつく。良かった指示も残していない
- 問い合わせへの返信、見積・提案書のたたき台、報告書、議事録など、毎週発生する定型業務が特定の人に張り付いている
- 社内に「使ってみて」と言っても広がらない。手順になっていないので、他の人は何をすればいいか分からない
当日の流れ(この研修で課題をどう解決するか)
- AIに任せる業務の選び方(15分):「頻度が高く、型のある業務」から選ぶという基準で、自社業務を棚卸しします。向かない業務に手を出して挫折するのを防ぎます。
- 自社の定型業務1つをテンプレート化する演習(30分):問い合わせ返信・見積のたたき台・会議メモからの議事録作成・月次報告などから1つ選び、必要な情報を入れれば毎回同じ水準の下書きが出る「定型プロンプト」に仕上げます。
- Gem化して「自社専用AIアシスタント」にする(30分):作った型をGeminiのGemに組み込み、開いて情報を入れるだけで下書きが出る道具にして動作確認まで行います。共有機能で、担当者以外にも配れる形になります。
- Chromeのスキルに登録して、ブラウザ業務に組み込む(30分):Gemini in ChromeのSkills機能に自分のスキルとして登録し、ウェブページやメールを見ながらワンクリックで呼び出せる状態にします。日本語で応答させる設定まで行います(機能の有効化は開始前サポートタイムで済ませます)。
- 社内展開の最低限のルール(15分):入力してはいけない情報、出力の確認責任、Gemやスキルを共有するときの管理など、社内で使わせる前に決めておくべき点を整理します。
※Skillsは現在実験的機能として提供されているため、この部分は実施時点の最新仕様に合わせて行います。※Gem・Skillsとも、会社管理のGoogleアカウントでは管理者設定により利用できない場合があるため、個人のGoogleアカウントでの受講を推奨します。
受講後の変化と、事業成果への道筋
- 自社の定型業務1つが「Gemを開いて情報を入れるだけ」「ブラウザからワンクリック」で下書きが出る状態になって持ち帰れます。その場で作るので、翌日からそのまま使えます
- 毎週発生する業務なので、削減時間は単発ではなく毎週積み上がります。品質のばらつきと属人化も減ります
- 2つ目以降の業務に横展開するための選定基準が身につきます
できること
- 自社の定型業務1つを、Gem(自社専用AIアシスタント)とChromeのスキルの形に仕組み化し、担当者以外でも同水準の下書きが出る状態で持ち帰れます。2つ目以降に横展開する選定基準も身につきます
できないこと
- システム間の連携や自動化の開発(プログラミングを伴うもの)は扱いません
- 全社的なAI利用ガイドラインの整備や定着までの伴走は、研修1回では完結しません(個別支援の領域です)
実施形態・料金の目安
| 主催の形 | 商工会議所・商工会・組合等の会員向けセミナー、企業の社内研修のどちらでも実施できます。内容は主催者様・受講者層に合わせて調整します |
|---|---|
| 会場・準備 | 会場のWi-Fi環境と、受講者のノートPC持参(初級はスマホでも可)をお願いしています。両レベルとも「Googleアカウントでログイン済みの端末の持参」を受講条件とし、開始前15分を個別サポートタイム(ログイン、中級はChromeの機能有効化)として設けます |
| 講師料の目安 | 初級(90分)・中級(120分)とも:50,000円〜(税別・交通費実費別)。予算に応じてご相談ください |
講師について
長野 利雄(プラネット行政書士事務所 代表)
行政書士・中小企業診断士・認定経営革新等支援機関。東証プライム上場企業でIT・DX関連業務に25年従事した後、独立。補助金の審査員経験を持ち、中小事業者の補助金申請支援・AI導入支援・人事評価制度・採用定着支援を手がけています。ITの専門家としてではなく、経営に使えるかどうかの目線でAI活用をお伝えします。
「うちの会員向けにはどちらが合うか」といった段階のご相談も歓迎です。
