中小企業の経営者の皆様、補助金申請に向けた事業計画書の作成、本当にお疲れ様です。

ものづくり補助金や新事業進出補助金など、多くの補助金申請では「3〜5年の収益計画」の提出が求められます。この計画書を作成する際、どうしても補助金の対象となる「新規事業(補助事業)」の魅力や収益性ばかりを熱心に語ってしまいがちです。

もちろん、新規事業が計画の「主役」ですから、その裏付けをしっかり書くことは大前提です。しかし、審査員は主役だけを見ているわけではありません。実は、多くの経営者が陥りがちな落とし穴が、「既存事業」の収益計画がおざなりになってしまうことなのです。


補助金申請に精通した専門家の支援が必要でしたら、当事務所の補助金申請サポートをご利用ください。補助金の申請を通じて、事業計画や採用・賃上げ計画の策定、新規事業の企画・DX導入や将来の事業承継・M&Aなど経営力強化に向けた様々な取り組みにつなげることができます。まずはお気軽にZOOM無料相談をお申し込みください。

なぜ「既存事業」の計画が重要なのか?

「既存事業は今まで通りだから、現状維持の数字を置いておけばいいだろう」と考えていませんか? もし既存事業が安定して黒字を出し続けているなら、それでも問題ないかもしれません。

しかし、以下のようなケースでは、既存事業の計画が甘いと審査において致命傷になる可能性があります。

  • 現在、既存事業が「営業赤字」である場合
  • 既存事業についても「売上拡大」を見込んだ数値を記載している場合

補助金は、企業の成長を後押しするための税金です。「新規事業は素晴らしいですが、既存事業の赤字が垂れ流しで会社全体が傾きそうです」という企業や、「何の根拠もないのに、既存事業の売上が急回復する計画になっている」という企業に対し、審査員は安心してGOサインを出すことができません。

審査員は「全社の付加価値額」を見ている

補助金の申請要件には、多くの場合「付加価値額の年率平均〇%以上の増加」といった目標が設定されています。ここで重要なのは、この付加価値額は新規事業単体ではなく、「会社全体(全社)」の数値で評価されるということです。

全社の目標を達成するためには、以下の数式が成り立たなければなりません。

全社の付加価値額 = 既存事業の付加価値額 + 新規事業の付加価値額

もし既存事業の業績に変化(赤字からの黒字化や、売上増加など)を見込んでいるにもかかわらず、その根拠や具体的な施策が書かれていなければどうなるでしょうか。

どれだけ新規事業の計画が精緻でも、「既存事業の数字の裏付けがないため、全社の付加価値額目標の達成は極めて困難(絵に描いた餅である)」と判断されてしまいます。これでは、まさに片手落ちです。

説得力のある事業計画にするための3つのポイント

補助金の採択率を高め、ひいては自社の真の成長に繋げるためには、以下の3点に注意して収益計画を作成しましょう。

  1. 既存事業の現状を客観的に分析する
    • なぜ現在赤字なのか、あるいは停滞しているのか、外部環境と内部要因を冷静に分析し、計画書に記載します。
  2. 既存事業の改善策(裏付け)を明確にする
    • 赤字から脱却するため、あるいは売上を伸ばすために「誰が・いつ・何を・どうするのか」という具体的なアクションプランを記載し、数値の根拠を示します。
  3. 既存事業と新規事業の「相乗効果」を示す
    • 「新規事業で得たノウハウを既存事業に活かす」「既存の顧客基盤に新規事業のサービスをクロスセルする」など、両者が互いに好影響を与え合い、全社として成長するストーリーを描けると非常に強力です。

まとめ

補助金の事業計画書は、単にお金をもらうための作文ではありません。自社の3〜5年後の未来の姿を、既存事業・新規事業の両輪でどう実現していくのかを描く「経営の羅針盤」です。

新規事業という未来のワクワクする話だけでなく、足元を支える既存事業にどう向き合うか。その真摯な姿勢と論理的な裏付けこそが、審査員の心を動かし、補助金採択への確実な一歩となります。


ここまで読んでいただいた経営者様へ

補助金申請は「情報戦」と「長丁場のプロジェクト」です

補助金の申請は、公募要領を読み込み、審査員の視点で戦略を立て、数字の裏付けを整え、採択後の実績報告まで見据えた長丁場のプロジェクトです。本業の合間にご自身だけで進めようとすると、想像の何倍もの時間と労力がかかり、しかも「これで本当に通るのか」という不安は最後まで消えません。

プラネット行政書士事務所では、元・補助金審査員の経験を持つ代表が、ヒアリングから事業計画書の作成、採択後の交付申請・実績報告まで一貫して伴走します。外注・丸投げは一切なし。代表が直接担当するため、御社の強みや想いがそのまま計画書に反映されます。

「うちの取り組みは補助金の対象になるのか?」
「どの補助金が自社に合っているのか?」
——そんな初期段階のご相談も大歓迎です。しつこい営業は一切ありません。

※ご相談内容は守秘義務により厳重に管理いたします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です