本日の展示会「バックオフィスワールド・マーケティングセールスワールド2026」にて、ホリエモンによる特別講演が行われました。
テーマはズバリ、「AIに使われるな、AIを使い倒せ」。
講演内容は、人類の進化からAI時代の具体的なビジネスチャンスまで多岐にわたり、中小企業の経営者にとっても非常に示唆に富むものでした。
今日はホリエモンの話をベースに、中小企業経営者が明日から使える「経営のヒント」をお届けします。
1. 脳の「外部化」を受け入れる
ホリエモンはまず、人類が他の種と違うのは「虚構(フィクション)を信じる力」にあると語りました。「日本人」や「会社」といった概念は物理的には存在しませんが、それを共有することで大規模な集団行動が可能になります。
そして今、人類は次の段階に進んでいます。「大脳の機能がコンピュータ(クラウド)に置き換わっている」のです。
- 記憶(メモリ): Googleやクラウドが担う。
- 論理思考(プロセッサ): LLM(大規模言語モデル)などのAIが担う。
なので、「人間の脳のキャパシティには限界がある。余計なことは覚えず、外部記憶装置(クラウド)やAIに任せるべき」と説きます。
【経営者へのヒント①:脳の断捨離】
経営者自身の脳のリソースを「記憶」や「単純な論理処理」に使っていませんか? スケジュール管理、顧客データの記憶、定型的な判断業務は徹底してデジタルツールとAIに任せ、人間は「瞬時の判断(エッジコンピューティング的処理)」や「感情的な価値」に集中しましょう。
2. 「バカこそAIを使え」クレーム対応の自動化
講演の中で特に実践的だったのが、飲食店でのAI活用事例です。
Googleマップなどの口コミ評価は、集客において死活的に重要です。しかし、中には理不尽なクレームや、事実無根の悪口を書く人もいます。これに対し、人間が返信しようとするとどうしても感情的になってしまいがちです。
ホリエモンは、こうした口コミへの返信を「AIに下書きさせている」と言います。
AIは怒りません。「不快な思いをさせて申し訳ありません」と謝罪しつつ、「当店のチャーシューは和牛を使用しており…」と自店の強みを織り交ぜた、完璧に礼儀正しい文章を一瞬で作成します。
【経営者へのヒント②:感情労働のAI代替】
クレーム対応やメール返信などの「感情を使う業務」こそAIの出番です。
- 文章作成のストレス軽減: スタッフが疲弊するクレーム対応をAIに任せることで、離職率低下に繋がります。
- 品質の均一化: 誰が対応しても「賢く、丁寧な」対応が可能になります。「AIで武装すれば、外見上は賢くなれる」のです。
3. 中小企業が狙うべきは「AIビジネスのテール」
では、AIビジネスで中小企業はどう戦うべきか。ホリエモンは明確に「ヘッドではなくテールを狙え」と提言しています。
- ヘッド: GoogleやOpenAIのような、AIの基盤モデルそのものを開発する領域。ここは巨大資本の独壇場です。
- テール: AIを活用したDXや、ニッチな産業への応用。
例えば、特定業界向けのSaaSにAIを組み込んで効率化したり、工場や現場作業のログを解析して最適化したりする分野です。
【経営者へのヒント③:ニッチトップ戦略】
自社の業界に特化した「AI活用」を見つけましょう。 ホリエモンのアイデアとして、「安価になったロボットにキャラクターの着ぐるみを着せてテーマパークに大量投入する」といった、技術とエンタメを組み合わせたニッチな発想が挙げられました。 「最先端のAIを作る」のではなく、「既存の業務をAIでどう置き換えるか」という視点が勝機を生みます。
4. 人間は「コスパの良いロボット」になる?
少しドキッとする話もありました。これからの時代、「AIエージェントが人間を管理する」というモデルです。
ロボットは電力消費が激しく、コストがかかります。対して人間は「ご飯3〜4杯」で1日中動ける、非常にエネルギー効率の良い(コスパの良い)デバイスだと見ることができます。
AIがデジタル空間で最適解を出し、物理世界(フィジカル)の作業は人間に指示を出す。Uberのようなギグワーク形式で、AIの上司が「今日はこの仕事をすると効率がいいですよ」と人間をマネジメントする未来です。
これはディストピアに聞こえるかもしれませんが、判断業務や責任から解放され、ゲーム感覚で働くことを好む層にとっては、ある種の幸せな形かもしれないね。
【経営者へのヒント④:人材マネジメントの再定義】
「人が人を管理する」コストは甚大です。 業務の指示出しやシフト管理、評価制度にAIを導入し、「AIが指示を出し、人間が気持ちよく動く」仕組みを作れないか検討してみてください。感情的な摩擦が減り、組織運営がスムーズになる可能性があります。
まとめ:今は「過渡期」のボーナスタイム
最後に、現在は「誰もが息を吐くようにAIを使うようになるまでの過渡期」であり、IT革命の初期と同様、早く動いた人だけが得をするボーナスタイムだと強調されてました。
1990年代後半、インターネットの可能性にいち早く気づいて飛び込んだ人が成功したように、今AIで武装をはじめた人は周囲を出し抜くことができます。
まずは無料のAIツールからでも構いません。「AI武装」を始め、この大きな波を乗りこなしていきましょう。
補助金申請は「情報戦」と「長丁場のプロジェクト」です
補助金の申請は、公募要領を読み込み、審査員の視点で戦略を立て、数字の裏付けを整え、採択後の実績報告まで見据えた長丁場のプロジェクトです。本業の合間にご自身だけで進めようとすると、想像の何倍もの時間と労力がかかり、しかも「これで本当に通るのか」という不安は最後まで消えません。
プラネット行政書士事務所では、元・補助金審査員の経験を持つ代表が、ヒアリングから事業計画書の作成、採択後の交付申請・実績報告まで一貫して伴走します。外注・丸投げは一切なし。代表が直接担当するため、御社の強みや想いがそのまま計画書に反映されます。
「どの補助金が自社に合っているのか?」
——そんな初期段階のご相談も大歓迎です。しつこい営業は一切ありません。
※ご相談内容は守秘義務により厳重に管理いたします
_逆.jpg)
プラネット行政書士事務所
代表 中小企業診断士・行政書士・採用定着士・認定経営革新等支援機関
Xアカウント
1971年山口県下松市生まれ、千葉県市川市在住。25年間、IT業界の東証プライム上場企業を中心に法人営業や企画部門に従事し、大手製造業向けにIoTやDXの導入を推進。2022年3月に日鉄ソリューションズ株式会社を退社後、プラネット行政書士事務所を開業。中小企業のお客様へビジネス経験を活かした実現可能性の高い事業計画の策定や採用定着を支援。
(公財)千葉県産業振興センターで補助金受付業務(嘱託)や補助金事務局の審査経験がある補助金専門家として活動中。
