「新商品の最終チェックは、必ず私が味見をして決める」
「品質を守るために、独自の厳しい社内基準を設けている」
一見、経営者として正しい姿勢に見えます。しかし、その「こだわり」が実はビジネスの加速を妨げる「ボトルネック」になっているとしたら……?
先日、テレビ番組『カンブリア宮殿』で紹介された「わくわく広場」の躍進には、多くの中小企業が陥りがちな「管理の罠」を突破する、驚くべき本質が隠されていました。
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1. 「俺がうまいと言えば売れる」の傲慢を捨てる
多くの食品メーカーでは、役員や社長が「これはいける」と判断したものだけが世に出ます。しかし、冷静に考えてみてください。社長はターゲット顧客そのものでしょうか?
「わくわく広場」では、驚くことに本部による「味の審査」はほとんど行われません。
「美味しいかどうかを決めるのは、社長でも本部でもなく、お客様のリピート率である」
この冷徹なまでに徹底された市場主義こそが、爆発的な品揃えを生む源泉です。
2. 「管理」ではなく「プラットフォーム」に徹する
通常、企業はリスクを避けるために出店者に厳しい条件を課し、管理しようとします。しかし、それは出店者にとっての「参入障壁」となります。
わくわく広場が徹底したのは、「生産者のリスクと手間を最小化すること」でした。
- 固定費(家賃)ゼロ、売れた分だけの手数料
- 出品・陳列は生産者自身に任せる
「リスクを転嫁する」のではなく「リスクを共有し、挑戦のハードルを下げる」。この発想の転換が、3万人を超える熱意ある生産者を引き寄せたのです。
3. 「仕組み」で品質を自浄させる
「自由にやらせたら品質が落ちるのではないか?」
経営者ならそう不安になるでしょう。しかし、わくわく広場は「管理」ではなく「仕組み」でこれを解決しました。
- バーコードによるリアルタイムの売上共有: 生産者は「何が売れて、何が残ったか」をスマホで即座に知る。
売れない商品を作り続けることは、生産者にとって最大の損失になります。つまり、「市場(お客様)」という最も厳しい監督官に直接向き合わせることで、自然と品質が向上する自浄作用を組み込んでいるのです。
中小企業経営者への問いかけ
あなたの会社で、以下のような「ナンセンスな管理」は起きていませんか?
- 社長の好みが最終判断基準になっていないか?
- リスクを恐れるあまり、協力会社やパートナーが「挑戦しにくい」条件を提示していないか?
- 社内の「承認フロー」が、市場に出すスピードを遅らせていないか?
結論:答えは常に「現場のレジ」にある
わくわく広場の成功は、「人間が人間を管理することには限界がある」という前提に立ち、「市場が正解を出す仕組み」を構築したことにあります。
自社の商品やサービスに、本当の意味で「お客様が選ぶ自由」を与えているか。
管理を手放し、市場と直接対話する勇気を持つことが、次なる成長への第一歩かもしれません。
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プラネット行政書士事務所
代表 中小企業診断士・行政書士・認定経営革新等支援機関
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1971年山口県下松市生まれ、千葉県市川市在住。25年間、IT業界の東証プライム上場企業を中心に法人営業や企画部門に従事し、大手製造業向けにIoTやDXの導入を推進。2022年3月に日鉄ソリューションズ株式会社を退社後、プラネット行政書士事務所を開業。中小企業のお客様へビジネス経験を活かした実現可能性の高い事業計画の策定や採用定着を支援。
(公財)千葉県産業振興センターで補助金受付業務(嘱託)や補助金事務局の審査経験がある補助金専門家として活動中。
