社長、毎日お疲れ様です。資金繰り、人材育成、新規開拓… 中小零細企業の経営者は、まさに365日、会社の未来を背負って戦っておられることと存じます。
日々の業務に追われる中で、ついつい後回しになりがちなのが、提案書や採用説明会で使うプレゼンテーション資料ではないでしょうか。
- 「中身が大事なんだから、見た目は関係ない」
- 「昔から使っているこのテンプレートで十分だ」
もし、そう思われていたら…。実は、その「昭和な資料」が、気づかぬうちに会社の成長を阻害する「静かなる経営リスク」になっているとしたら、どう思われますか?
4:3の古い画面サイズ、意味のない立体文字、派手すぎる原色の組み合わせ…。心当たりのある社長は、ぜひこの先をお読みください。これは単なるデザインの話ではありません。会社の未来を左右する、重要な経営課題なのです。
古い資料がもたらす、見過ごせない3つの損失
- 「信頼」の損失:どんなに素晴らしい技術やサービスを提案しても、資料が古臭いだけで「この会社、大丈夫か?」「時代についていけていないのでは?」という印象を与えてしまいます。中身を読んでもらう前に、スタートラインで損をしているのです。
- 「人材」の損失:特に深刻なのが採用活動です。今の若い世代は、洗練されたデザインが当たり前の世界で生きています。古い資料は、それだけで「古い体質の会社」「アナログで非効率そう」という強烈なメッセージとなり、優秀な若者ほど敬遠してしまいます。会社の未来を託せる人材を、入り口で逃しているのです。
- 「機会」の損失:結局、信頼されず、良い人材も集まらなければ、新たなビジネスチャンスは生まれません。その資料一枚が、会社の可能性に蓋をしてしまっているのです。
多忙な社長の救世主、それが「生成AI」です
- 「分かってはいるが、資料作りに時間をかける余裕はない!」
- 「デザインなんて専門外だ!」
そう思われた社長にこそ、知っていただきたいのが「生成AI」の活用です。かつては専門知識や多大な時間が必要だった資料作成は、今やAIの力で、誰でも・驚くほど簡単に・高品質に行える時代になりました。
具体的に、生成AIは以下のようなことを手伝ってくれます。
- 構成案を数秒で作成
- 「30代の製造業向けに、自社のコスト削減サービスの魅力を伝えるプレゼンの構成案を作って」とAIに頼むだけで、説得力のあるストーリー展開を提案してくれます。もう、構成で悩む必要はありません。
- 心に響くキャッチコピーを量産
- 「このサービスの魅力が一言で伝わるキャッチコピーを10個考えて」と頼めば、プロのコピーライターのような案を次々と出してくれます。
- 専門的な文章も分かりやすく
- 技術的な説明文を貼り付けて、「小学生でも分かるように要約して」と指示すれば、誰にでも伝わる平易な文章に書き換えてくれます。
- デザインもAIにお任せ
- 最新のプレゼンツール(Microsoft 365 CopilotやCanvaなど)には、AIデザイン機能が搭載されています。「白い背景で、青を基調としたシンプルなデザインにして」と指示するだけで、モダンなデザインのたたき台を自動で作成してくれます。
- ホームページを指定して、その内容に適したプレゼン資料を自動で作成してくれるツールもあります(Feloなど)。
もはや、デザインのセンスや文章力は、個人の能力に依存するものではなくなりました。社長の頭の中にある「伝えたい想い」や「事業の核」をAIに投げかけるだけで、伝わる資料の骨子が完成するのです。
今すぐできる!AI時代のプレゼン資料改善ステップ
社長、難しく考える必要はありません。以下の3ステップで、会社の資料を生まれ変わらせましょう。
- 【脱・昭和】まず、パワポのサイズを「16:9」に
- これは必須です。設定画面からスライドのサイズを「ワイド画面(16:9)」に変更してください。これだけで古臭さが半減します。
- 【AIで土台作り】ChatGPTやGeminiに構成と文章を相談
- まずは無料で使える生成AIに、プレゼンの目的と伝えたいことを入力し、構成案と各スライドの文章を作ってもらいましょう。
- 【AIでデザイン】Canvaや最新パワポで清書
- AIが作った文章を、Canvaなどのデザインツールに貼り付け、テンプレートを選んでみましょう。AIがデザインを提案してくれる機能を使えば、さらに簡単です。ポイントは「余白は広く、色数は少なく、1スライド1メッセージ」です。
その一枚が、会社の未来を変える
資料の刷新は、単なる体裁の変更ではありません。
- 「私たちは、時代に合わせて変化し続ける企業です」
- 「私たちは、お客様や未来の仲間に、誠実に情報を伝えようと努力する企業です」
という、社長の姿勢を内外に示す、強力なメッセージになります。
生成AIという武器が、全ての社長の手に渡された今、やらない理由はありません。
古い資料を使い続けることは、例えるなら、性能の悪い古いカーナビを頼りに、新しい目的地を目指すようなもの。道に迷い、時間を浪費し、目的地にたどり着けないかもしれません。
社長のその熱い想い、素晴らしい事業内容を、正しく、そして魅力的に伝えるために。
まずは一本、試しにAIと一緒に新しい資料を作ってみませんか?そこからのご支援が必要でしたら、当事務所の経営伴走サポートをご利用ください。今回はいつものコラムの締め括りとは異なり、生成AI(Felo)で作成した経営伴走サポートの紹介資料も参考につけておきます(単にホームページを読み込ませただけですが、この完成度です。あとはチョコチョコ直せば良いだけ)。
