「リスキリングのために、貴重な時間とお金を投資してセミナーに参加した。話は良かったけど、手元には箇条書きの資料だけ。結局、会社で何をすればいいんだっけ…?」
中小零細企業の経営者の皆様、このような経験はありませんか?
「セミナーの内容を実践に移すのは、結局受講者の努力次第だ」と言わんばかりの状況に、一種の理不尽さを感じたことはありませんか?
そのお気持ち、痛いほどわかります。
なぜなら、私自身が普段のコンサルティングの現場で、そのように悩む経営者様に数多くお会いしてきたからです。
なぜ、あなたの会社はセミナーを受けても変われないのか
私の本業は、中小企業診断士・行政書士として、一社一社の課題と向き合う経営伴走支援です。その現場で、「以前セミナーでこう聞いたのですが、自社ではどうすれば…」というご相談を受けることが、実は少なくありません。
多くのセミナーは「情報を伝えること」がゴールになりがちです。しかし、経営者の皆様が本当に欲しいのは、情報ではなく「自社の課題を解決し、成果を出すための具体的な処方箋」のはずです。
話を聞いて「わかった気」になることと、会社に戻って「実践できる」ことの間には、深くて大きな溝がある。その溝を、独力で埋める努力を受講者に押し付けるべきではない。それが、数々の企業を見てきた専門家としての私の偽らざる想いです。
では、どうすればセミナーの効果を最大限に高められるか
せっかくの貴重な学びを無駄にしないために、少しの工夫でセミナーの効果を格段に高めることができます。
【セミナー受講中の工夫】
- メモの取り方を変える: 配布資料の箇条書きに書き込むだけでなく、別のノートを用意します。
- 「事実」と「自分の考え」を分けて書く: 講師が話した内容(事実)だけでなく、それを聞いて「自社ならこう活かせるな」「〇〇の課題解決に使えそうだ」「△△さんにも聞かせたい」といった自分の考えや気づき(ToDo)を積極的に書き留めます。
- 図やマインドマップを使う: 箇条書きだけでなく、話の関連性を線で結んだり、図にしたりすることで、記憶に残りやすくなります。
【セミナー直後のアクション】
- すぐに復習する(できれば当日中に): 忘却曲線に抗うため、記憶が新しいうちに5分でも10分でもメモを見返します。「今日の学びのポイントは3つ」「明日からまず試すことはこれ」といった要約をメモの最後に書き加えるだけでも効果絶大です。
- 「アクションプラン」に落とし込む:
- 何をやるか(What): セミナーで学んだことの中から、まず取り組むことを1つか2つに絞ります。
- なぜやるか(Why): それが自社のどの課題を解決するのかを明確にします。
- どうやるか(How): 具体的な手順を書き出します。
- 誰が・いつまでに(Who/When): 担当者と期限を設定します。自分自身がやる場合も、「来週の月曜の午前中に30分時間をとる」など具体的に決めます。
【会社に戻ってからの実践】
- 社内で共有する: セミナーの内容や、そこから考えたアクションプランを、幹部や関連する社員に共有します。人に話すことで、自分の理解が深まり、協力も得やすくなります。
- スモールスタートで始める: 最初から完璧を目指さず、まずは小さく試してみることが重要です。小さな成功体験が、次のステップへの意欲につながります。
セミナーは、あくまで「きっかけ」です。そのきっかけをどう育て、自社の血肉にしていくかは、受講後の少しの工夫にかかっています。
お忙しい中でのリスキリング、本当に素晴らしいことだと思います。ぜひ次のセミナーから、少しだけ工夫を試してみてください。
ちなみに、私はご要望があった際にセミナーを開催しています。それは、私が日々の伴走支援の現場で培ってきた、実践的で泥臭いノウハウを、少しでも多くの経営者様にお届けしたいという想いからです。
だからこそ、私のセミナーは単なる「お勉強会」ではありません。いわば「グループコンサルティング」です。ありがたいことに、参加された方からは「これなら会社を変えられる!」と大変ご好評をいただいております。その理由は、私のコンサルタントとしてのこだわりにあります。
【持ち帰るのは、明日から使える「処方箋」】
これが私のセミナーのゴールです。ワークショップを通じて、自社の課題を整理した分析シートや、具体的なアクションプランといった「目に見える成果物(=処方箋)」を必ず完成させます。「さて、何から…」と悩む時間は不要です。セミナーが終わった瞬間から、あなたは次の一歩を踏み出せます。社内研修も同様のスタイルで実施していますので、ご要望のある社長さんは、当事務所の経営伴走サポートをご利用ください。
